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PawWork ZhuaZhuaとは?ログイン済みChromeをAIエージェントで操作するChrome拡張ツール

⭐ 2,452 stars GitHub →
PawWork(爪爪)はログイン済みChromeをAIエージェントで自動操作できるBYOK型Chrome拡張の使い方・インストール手順を解説します。

「Seleniumでスクレイピングしようとしたら、ログインが必要で詰まった」——開発者なら一度は経験する壁です。
PawWork(爪爪) はその壁を根本から解決するChrome拡張機能です。すでにログイン済みのChromeをそのままAIエージェントに渡し、自然言語の指示だけでページ操作・スクレイピング・フォーム入力を実行します。
Chrome Web Store(CWS)には公開されていない開発者向けのアンパック拡張ですが、GitHubでスター2,452を集める注目のAIブラウザ自動化ツールです。

PawWork ZhuaZhuaとは——ブラウザをプログラマブルなコンピュータにする拡張

PawWork(GitHub: Player-YN/PawWork_ZhuaZhua)は、Chrome MV3形式のアンパック拡張機能です。
コンセプトは「ログイン済みのChromeを、プログラム可能なコンピュータとして扱う」こと。サイドパネルで動くAIエージェント(爪爪)が、現在開いているタブを直接操作します。

BYOK(Bring Your Own Key)方式でOpenRouterなどのLLM APIキーを自分で用意するため、クラウドサーバーへのデータ送信なしでローカルのみで動作します。Tampermonkeyのようなユーザースクリプトで実現できることを、スクリプトを書かずに自然言語で指示できるのが特徴です。

アーキテクチャの特徴

内部は サイドパネル → サービスワーカー → オフスクリーンの SessionWorkspaceService → AI SDK ToolLoopAgent という4層構造になっています。
actionrunsyssheet/doc/web の4種類のツールを使って、AIがタスクを自律的にこなします。

Chrome AI エージェント 使い方——主な機能と操作

action: ライブページの操作

actionツールはChromeで開いているタブのライブ状態にアクセスし、スナップショット取得・クリック・入力などを実行します。現在のDOM要素のref(参照ID)を基に操作するため、SPAのような動的サイトにも対応します。

run + sys: ブラウザ内JavaScript実行

runはサンドボックスJS環境を起動し、その中でsysを呼び出せます。

  • sys.fetch({ as: "page" }) — Chromeのクッキー(ログイン状態)を使ってHTTPリクエストを発行
  • sys.eval — タブでJavaScriptを直接実行(Chrome 138+でAllow User Scriptsが必要)
  • sys.download — ページのログインIDを使ったダウンロード
  • sys.screenshot — 現在のタブのスクリーンショット取得

sheet / doc / web: 出力キャンバス

処理結果はCSV形式のSheet(Univar表組み)、文書形式のDoc、またはカスタムHTMLのWebキャンバスに受け取れます。スクレイピング結果をそのままスプレッドシート形式で出力できます。

インストール方法(アンパック形式)

必要な環境: Chrome 135以上

# リポジトリをクローン
git clone https://github.com/Player-YN/PawWork_ZhuaZhua.git
  1. Chrome で chrome://extensions を開く
  2. 右上の「デベロッパーモード」をオンにする
  3. パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」をクリック
  4. クローンしたフォルダ内の extension/ フォルダを選択(manifest.jsonがあるフォルダ)
  5. 拡張機能一覧に「爪爪 · 完全解放版」が表示されれば完了

インストール後、サイドパネルを開いてAPIキー(pagewand_providers)を貼り付けてタスクを入力するだけで動作します。

# ファイルを編集した後は拡張機能カードの「重新加载」ボタンで再読み込み
# npm は不要(日常的な npm run は存在しない)

AIブラウザ自動化 無料——Tampermonkeyや他ツールとの違い

Tampermonkeyとの比較: Tampermonkeyは事前にJavaScriptを書く必要がありますが、PawWorkは自然言語の指示だけでTampermonkeyと同等のことができます。スクリプトのストアもなければ、事前設定も不要です。

SeleniumやPlaywrightとの比較: これらはヘッドレスブラウザを別途起動しますが、PawWorkはすでにログイン済みのChromeセッションをそのまま使います。Cookieや認証状態のコピーが不要で、「今開いているページを操作させたい」というニーズに最適です。

Claude in Chrome(Anthropic製)との比較: Anthropic公式のChrome拡張はClaudeの利用に特化していますが、PawWorkはOpenRouterを通じて任意のモデルを使えるため、モデル選択の自由度が高い点が異なります。

なぜ今このツールか: AIエージェントによるブラウザ自動化はCUA(Computer Use Agent)として注目されていますが、ログイン状態の引き継ぎは長らく課題でした。PawWorkはこの問題に対して「すでにログインしているChromeをそのまま使う」というシンプルかつ実践的な解決策を示しており、2,452スターの急上昇はその実用性への評価です。

こんな人に向いている

フロントエンドエンジニア・Webスクレイピング担当者
認証が必要なWebサービスからデータを収集したい場面で特に力を発揮します。従来はPuppeteerやPlaywrightで認証フローを再現する必要がありましたが、PawWorkはすでにChromeでログインしている状態を活用するため、追加の認証設定が不要です。

QAエンジニア・テスト自動化担当
回帰テストのシナリオをスクリプトで書く前に、「このフォームに○○を入力して送信して」という自然言語でAIに実行させてみることができます。プロトタイプ的なテストの高速化に役立ちます。

業務自動化を試したい非エンジニア寄りのエンジニア
毎日同じ手順でデータをコピーしてシートに貼り付けている業務がある方には、PawWorkのシート出力機能が効果的です。コードを書かなくてもAIが自動化フローを組み立てます。

使う前に知っておきたいこと

必要な環境とバージョン: Chrome 135以上が必須。Chrome 138以上ではsys.evalsys.fetchを使うために拡張機能の詳細設定から「ユーザースクリプトを許可する」を有効にする必要があります。

制限事項:

  • chrome://ページやChrome Web Storeのページは操作不可(NEED_PAGEエラー)
  • Chrome DevTools(F12)を対象タブで開いたままにするとCDP_BUSYエラーが発生
  • Chrome Web Storeへの公開なし。アンパック形式のみ対応
  • ホスト型モデルなし。LLMのAPIキーは自前で用意(BYOK)

APIコスト: LLMへのクエリはすべて自分のAPIアカウントから課金されます。OpenRouter経由でモデルを選択できるため、安価なモデルを選べばコストを抑えられます。

ライセンス: MITライセンス(READMEにlicenseバッジあり)で商用利用可能です。

まとめ

PawWork ZhuaZhua は「ログイン済みのChromeをそのままAIエージェントに渡す」という発想で、ブラウザ自動化の認証問題をエレガントに解決したChrome拡張です。
Selenium・Playwright・Tampermonkeyの代替として、コードを書かずにブラウザ操作を自動化したいエンジニアにとって実用性の高い選択肢です。
Chrome 135以上のデベロッパーモードとAPIキーさえあれば5分で動作確認できるので、ぜひ試してみてください。

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